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映画のなかの帽子 ,

華麗なるギャツビー

この映画は1920年代のアメリカが舞台です。 上流階級のパーティーのシーンがたくさんでてきます。 パーティーのときのヘッドドレスも必見ですが まず目についたのは上流階級の女性たちがかぶっている ホースへアのキャプリーヌでした。 透けた素材の本体に透けたオーガンジーをエレガントに巻きつけています。   ホースヘアとは馬のたてがみのことで、高級素材としてバッグなどが 今でも作られています。 昔は帽子も馬のたてがみで作っていたと思われますが 今ホースヘアーの帽子といったら再生セルロースでできたブレードで作ったものが 大半だとおもいます。 本物のたてがみでつくったホースヘアーの帽子をみたことがないので この映画にでてくるのがどちらなのかはわからないんですが 軽やかで優雅で、とてもすてきです。 たぶんオーダーメイドで洋服とおそろいで作ってもらっていたんでしょうが 洋服ときれいに調和していてため息がでそうにきれいです。     昔の恋人ギャツビーに思いがけず再会したときのデイジー(ミア・ファロー)。 薄紫色の透けたドレスに同じ色の帽子。 そして帽子には紫色の花がいっぱい。   こちらの帽子もたくさん花がついています。     この3つのホースヘアーの帽子、全部ブリムの傾斜がちがうのです。 アッパレです。 最後の帽子は黄色いドレスにあわせて、無彩色のホースヘアに黄色のブレードをくみあわせています。 黄色の服と帽子って現実にはあまりないのでこういう映画ならではですね。   ミア・ファローは、ウッディ・アレンの映画に出ているときみたいな、 地味にかわいい普通の女の子、というイメージがあります。 私のイメージでは、この映画の中ではこの最後のスタイルが一番 彼女らしくてかわいいと思います。 勝手にベストドレッサー賞に認定しました!?     ジョーダンという名前のこの人のこの格好は、 反対に都会の職業婦人、というかんじですが レトロな色調のモダンな服にブリムの長いキャプリーヌをあわせています。 ブリムとクラウンの素材がちがうのがおもしろいです。 ブリムはホースヘアのようにも見える透明感のあるブレード。 クラウン部分は皮ひものようなものを組んでいるように見えます。 ブリムがブレードでできているものは形がつけやすいのでおすすめです。     これ、上の帽子とおなじものです。こんなに ギュイーンと上に反り返っているんです。おしゃれ~     この人は他にもこんな ブリムが反り返った帽子をよくかぶっています。 ブリムの反りかえり具合がとてもきれいです。 リボンははじめからついているのではなくて青いドレスにあわせて自分で 巻いた、ってかんじですね。 この辺の演出もも少しその人なりがでている気がします。   この人がゴルフをする時もファッションがすてきです。         この帽子もすてきです。 こんなにブリムが長い帽子を平気で室内でかぶってます。 羽根かざりがすごく優雅です。 帽子というよりヘッドアクセサリー感覚ですね。     他にもたくさん帽子を被っている人がいます。     ヘッドアクセサリーといえば パーティーのシーンでたくさんでてきました。 ドレスの一部のような感覚なんだと思います。     デイジーもがんばってます。 オストリッチ(ダチョウ)の羽は大きくてふわふわなのでとても優雅です。     ブログで“羽のついたヘアバンド”を紹介したら友人に “華麗なるギャツビー”で似たようなのを見た、と教えてもらったので 今回とりあげてみました。 (私のより数倍優雅なヘアバンドたちでしたが・・・) これらのめくるめくパーティーの先には悲劇があり 時代背景もあいまって考えさせられる映画でした。 しょっちゅうでてくる眼鏡屋さんの大きな広告が 象徴的でした。    

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帽子プロデューサー みすみ

★京都の帽子屋さん*帽子屋ポピンズ 帽子プロデューサー。
★自身が、帽子が苦手だった経歴をもつ。
★1000人以上の女性からヒアリングしてわかった、”多くの人に似合う帽子”をプロデュース。
★帽子の形・色・素材・それにかざりの効用で似合う帽子を選ぶやり方をレクチャー。帽子の楽しさをお伝えしています。
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