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素材や作り方に関するおはなし, 帽子つくり

帽子のサイズを大きくする!?後編 ~サイズリボンはずし~

ここまでは帽子作家が作った帽子の話。
市販の帽子はどうなっているかというと

帽子が全部できてから
布の帽子でも型にいれてしっかりプレスしているんです。
なので形はきれいですが、あんまり頭を入れる部分に余裕はないですね。。

それでも!
サイズリボンをはずせば大きくできることがあります。

サイズリボンとは帽子の内側にぐるりとついているテープのこと。
汗やファンデーションから帽子を守ったり
帽子のサイズを固定するためのものです。

サイズリボンをはずす

サイズリボンはこうやって外します。

サイズリボンは帽子の構造とは関係ないので
これを外しても大丈夫です。

で、これをちょっと大きな丸いものに入れて一晩以上放置です。
繊細なものでなければ
その前にやかんの蒸気にあててから入れるとより伸びやすいです。

前編の記事にあった
イタリアで伸ばしてもらった帽子ですけど

まだやっぱり小さい!

なのでサイズリボンを外して

61cmの木型に入れました。

この帽子はぐるぐる巻き製法で作ってある布の帽子だったので
大きくしやすかったです。

*ぐるぐる巻きの帽子・・・平たいひも状の素材を
1本の糸でチェーンステッチでぐるぐるに縫い合わせて作る帽子。
麦わら帽子のほかに布で出来たものもあります)

木型の代わりに2号ボール(周62cmくらい)や、
少しだけ大きくしたいのなら
そのサイズと同等の周の筒などにかぶせてもいいです。

そして大きくなったら、改めて
サイズリボンを縫い付けます。
サイズリボンは手芸屋さんで売っています
もしなければグログランリボンでも代用できます。

したい長さ+2cmで切って、
1cm縫いしろをとって丸くし、また帽子に縫い付けるだけです。
ぬいつけるのは手縫いで大丈夫です。

この帽子はこの方法で
なんと4cmも大きくすることができました!
素材や製法によって
どのくらい大きくできるかは異なりますが
チャレンジしてみる価値はあるのでやってみてくださいね。

前書いたように
サイズリボンは汗やファンデーションなどのよごれが
帽子につかないようにするという役目もあります。
帽子をかぶり続けるとサイズリボンが汚れがちなので
それだけを取り換えても気持ちがいいものです。

特に洗えない帽子だとサイズリボンだけを取りかられると便利です。

            帽子のサイズを大きくする!?  完


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帽子プロデューサー みすみ

★京都の帽子屋さん*帽子屋ポピンズ 帽子プロデューサー。
★自身が、帽子が苦手だった経歴をもつ。
★1000人以上の女性からヒアリングしてわかった、”多くの人に似合う帽子”をプロデュース。
★帽子の形・色・素材・それにかざりの効用で似合う帽子を選ぶやり方をレクチャー。帽子の楽しさをお伝えしています。
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